海外自粛中です。
いつから海外行けるんでしょうか…。
今年は絶望的ですね…。
ということで、近所…と言う程ではないですが赤穂に行ってきました。

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三宮から約80分くらいでしょうか。
赤穂駅に到着。

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この赤穂は忠臣蔵の舞台として有名。
街の至る所に忠臣蔵にまつわるアレコレがあります。

さてこの忠臣蔵。
だいたいの概要を知っている方も多いと思いますが。
まず18世紀に実際に起きた2つの事件が元になっています。

1つは赤穂藩主の浅野内匠頭が高家の吉良上野介に斬りかかり切腹に処せられた事件。
もう1つは、浅野内匠頭の家臣47義士が吉良屋敷に仇討ちに入り、見事主君の恨みを晴らした事件。

この忠臣蔵においては様々な意見があると思います。
当時の文化と言えばそれまでだとは思いますが…。
どんなことがあったにしろ、まず悪いのは浅野内匠頭ですよね?
だって斬りかかってますから。
そして家臣の仇討ちも現代からして?ですよね。
だって、仇討ちというより逆恨み?
それを英雄化している世間の風潮。
これは一言で片づけるとそういう時代だったということでしょう。

それでは当時の時代背景とはどういう風だったか。
浅野内匠頭が吉良上野介に斬りかかった理由はとりあえずおいておいて。
この時代は喧嘩両成敗というのがあったのです。
まぁ、喧嘩したのであれば両方とも罰せられるということ。
なのに浅野内匠頭のみ即日切腹。
吉良上野介は御咎めなし(この時は)。
というより、吉良上野介は一方的に斬りつけられた感が大きいですが。
これに対して家臣は納得がいかなかった…とありますが。

まず私が単に思ったのは。
これにより浅野藩は取り潰しになっちゃったんですよね。
そうすると家臣は浪人…まぁ無職なんですよね。
主君がどうのこうのというよりも、これから自分たちどうしたらよいの?って話です。
大石内蔵助以外の石高はそんなに多くないけど、今まで武士として生きてきたのに今さら農民だとか商人だとかになかなかなれないですよね。
そして次の就職先を見つけるにも難しい。

の結果の仇討ち。
何故仇討ちになるのか…というと。
結構仇討ちに関しては罪を逃れられるケースがこの時代はあったらしいのです。
まぁ、それも親とか身内の話なんですが。
主君を殺されての仇討ちってこの時は初めてだったんみたいですが。
でも、それをアピールすることで、罪を免れ次の就職先も決まるのでは?という思惑があったのかと。
実際、この事件を起こした家臣は切腹で処せられているのですが、その後子供たちは見事に復活しているケースが多々あります。
なので賭けだったのかなぁ、と。

そして、この義士たちはうまくいかなければ殺される覚悟もあったのでしょう。
結果は切腹させられましたが赤穂義士の勝ちだと思います。
吉良上野介の首を取り主君の仇撃ちで英雄化、吉良上野介の家は取り潰し。
子供家族は島流し的な刑にはあいましたが、後に復活。
災難なのは吉良上野介とその家族ですね。

ただこれは現代の…というより私の考え方で。
当時としてはそれが一般的であったので、この事件を悪とも思いませんし、赤穂義士の英雄も否定は致しません。
時代によっての考え方の違いが勉強になるなぁと思いました。
私たちも昔はよしとされていたことが、今はダメというケースが多々ありますよね。
その時どう歴史が動いたのか…という目的で足跡を辿ってみました。

ちなみに舞台やドラマ等での忠臣蔵は見たことがないのですが。
この忠臣蔵は色々と脚色は入っているかと思います。

話は長くなりましたが。
赤穂駅かは徒歩10分くらいの場所にある義士あんどんと呼ばれるからくり時計。

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制施行60周年を記念して作られたもので、毎正時に忠臣蔵の名場面を再現。

「松の廊下」「早かご」「勝どき」をからくり人形で再現。

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ナレーション付きで約3分。
忠臣蔵をご存知ない方もこのナレーションを聞けば概要がわかります。

この義士あんどんの隣にあるのが息継ぎ井戸。

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赤穂藩主浅野内匠頭が刃傷事件を起こした際、江戸から2便の早かごが送り出されました。
その1便目は早水藤左衛門、萱野三平。
この2人はこの井戸で一息ついてから城内へ。
家老の大石内蔵助に知らせに走ったのです。

当時の通信手段と言えば直接口で言うか、手紙。
一大事の出来事なので早かごで向かったのですが、この早かごすごいんです。
江戸から4日半で到着したらしい。
通常は17日程かかるみたいですが…。

井戸の中ものぞき込むことができました。

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おそらく修復されているのですが、江戸時代はこのような井戸だったんでしょう。
2人は赤穂に帰ってきてほっとしたのかと。

重要な知らせを持っていくときはおそらく2人体制。
というのもアクシデントが起きて殺されるかもしれないから…だと思います。

息継ぎ井戸&義士あんどんについてはLINEトラベルjp記事の『その時歴史は動いた!兵庫・赤穂で忠臣蔵の足跡を辿ろう』についてご紹介しています。

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