旧下ヨイチ運上家の続きです。
この旧下ヨイチ運上家の内部は身分によって座る場所も異なっており、江戸時代の厳しい身分制度を垣間見ることができます。
でも様々な身分の人が同じ屋根の下にいたというのも面白いですね。

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旧下ヨイチ運上家は中も入ることができます。

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コロナ禍では人形にマスクはテッパンですねw
ちょっと違う気もしますが、この人もつけてます。

まず入って一番に目に止まるのが大きな神棚。

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ここには五柱の神が祀られています。
下には賽銭箱まであって、まるで建物の中にある神社のようですね。
奥の赤い絨毯が敷かれている場所は武士に用意された部屋。
この場所に神棚があるのは、どのような身分の人にもお祈りができるように、とのことらしいです。

武士の間の近く、祭壇の右手前部分には帳場があります。

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この帳場ではアイヌ人との交易の他にも、漁業の事務的作業も行っていたようです。
帳場の左側には何かあった時に逃げれるように、と隠し部屋があるそうですが。
おそらく財産の隠し部屋じゃないかと。
逃げる場合は隠し部屋なんて必要か?と思っちゃうのですが。

帳場の対面に飾られていた絵。

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コレはアイヌ絵だそうです。
松前藩の絵師が描いたものらしく、源義経が平泉で死なず蝦夷地に渡りその地で大王として仰がれた伝説を絵にしたもの。

もう1つ掲げられていた絵。

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ビニールがかかっているので見にくいですが。
こちらは武者のぼり。
明治時代のもので1583年の賤ヶ岳の戦いで活躍した武士を描いたもの。
端午の節句に子供の成長を願い掲げられていたのだとか。

板の間は漁師や使用人、親方等が過ごしていましたが、武士が訪れた際には、板の間よりも二段高い畳の間が用意されました。

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外観や板の間から想像できないくらい豪華になっています。

ここには武士専用の入口である上手玄関も。

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幕府の役人や松前藩士等、いわゆるお偉いさんのための玄関です。

障子や襖も豪華ですね。

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奥の金の襖は波と千鳥が描かれている江戸時代のもの。
金はホンモノの金でしょうか…?

廊下を挟んで4つの畳のお部屋が用意されています。
コチラは腰元とありましたが。

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腰元とは身分の高い人に仕える侍女なんですが、当時ここには女性は入れなかったそうで。
江戸時代にこんな人いたよ、的な感じでしょうか。

勘定吟味役の村垣左太夫定行が滞在したのを再現したもの。

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幕府より西蝦夷地巡見を命じられ、1806年に松前から余市に到着。
その後石狩方面へ出発した記録があるそうです。

こちらは目付、遠山金四郎景晋が滞在した時の様子。

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どこかで見た名前…と思った方もいるかも?
遠山の金さん!
のお父さんらしいですが。
1806年に13日間滞在し、山道切開きの策定と北方警備の調査をおこなったとか。

この部屋は勤番詰所。

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知行主や藩士が役所的な業務を行っていた部屋とのこと。

畳の間から板の間を見る。

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今は板の間も綺麗ですが、当時は多分板の間と畳の間は別世界であったかと。

何やらお手紙?役所の手続き書類?的なものも残されていました。

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それにしても達筆すぎて全く読めませんw

畳の間には縁側もありました。

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縁側からは中庭が見える。
やっぱり板の間とは別世界だな。

武士が利用するお手洗いも。

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板の間とそこまで変わらない気もしますが…。
手を洗う場所があるってことくらいでしょうか。
ん?じゃあ、板の間の方たちは手を洗わなかったのでしょうか…?

わかりにくいですがお風呂場。

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といっても湯船があるわけではなく。
お湯をかけて洗っていたそうです。
冬寒そうですね…。

この運上家は2階もあります。

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板の間に2カ所階段があります。

2階部分は広い板の間が続く。

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こちらは板の間で過ごす人たちの宿泊所。
特に布団とかもないそうで…。
冬寒いんじゃ(こればっかりですがw)と思いましたが、囲炉裏の熱が上に上がるので意外に温かかったらしい。

運上家の裏手には小さな神社。

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この神社は茂入(モイレ)神社というそうです。
どうやら余市には願いが叶う幸福運巡りというのがあるらしく、この神社はその一つ。

裏庭から見た畳の間。

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入館料300円でとっても楽しめました。

建物で見ておきたいのが屋根。

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屋根は檜皮と呼ばれるヒノキの皮を使い、余市川の石で屋根を押さえているちょっと変わった造りになっています。

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