続いては本間家の旧本邸にやってきました。
ココは本間家三代目の本間光丘が1768年に幕府の巡見使一行を迎えるための宿舎として、庄内藩主酒井家に献上、その後拝領した建物。
武家屋敷と商屋造りが一体となっている極めて珍しい建物だとか。

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旅館からも近い本間家旧本的。

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コチラの建物も庄内藩主酒井家に献上、その後拝領という、ちょっと面倒な?動作を入れております。
一度自分のお金で建てたものを藩主に捧げて、その後藩主から戴くという…。
まぁ、コレが当時の「上を立てる」なのでしょう。
ちなみに昭和20年まで子孫の方が暮らしていたとか。

この本間家には2つの門があり、2000石格式の長屋門と白壁に続く薬医門と2つの門があります。
長屋門は特別な時のみ使用し、通常は薬医門を使っいたんだとか。

中に入るとこれまた見事な松の木!

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樹齢400年を超える臥龍の松と呼ばれる立派な赤松。
この木だけでもすごく価値がありそうですね。
家の上に覆い被さるようになっていることから、本間家では門かぶりの松と呼ばれているんだとか。

立派な瓦には本間家の家紋。

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この瓦もお城級とは言いませんが、それなりのものかと。

建物内に社も。

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コチラは七社ノ宮と言われており。
伊勢の内宮・下宮、奈良の春日大社、北野の天満宮、摂津の住吉大社、紀伊の熊野大社、男山の石清水八幡宮、駿河の浅間神社を祀っているのだとか。
更に、鳥海山大物忌神社、日光東照宮も。
と名だたる神社の恩恵をココにいれば受けられるのかと。

コチラが入口です。

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残念ながら中は撮影禁止ですが。
いやはや、素晴らしいです。

一番すごいな、と思ったのが仏間。
欄間に金箔の家紋、扉の周りには本朱が塗られていて、めちゃくちゃ時代を感じさせない。
造られてからは250年近く経っているわけなんだけど、年代物とは感じるけど古さは感じなかった。

そして御勝手も素晴らしかった。
通常一般市民は土間だったんですね。
私はこの時初めて知ったけど、武士の身分でないと板間にはできなかったんですね。

後、細かいところでいうと、釘隠しや違い棚も素敵でした。
一時は公民館としても使われていたとか。
いつの時代も本間様は人々の役に立っていますね。

ちなみにココだったか他のところだったか…
英語表記があるわけですよ。
御勝手…kitchin
上座敷…upper room
とか書かれているんですよね。
間違ってはないんだけど、ちょっと違うような…と思ってしまいますね。

ちなみに、お庭は撮ってもよい、とのことでお部屋からお庭を写してみました。

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お庭はそんなに広くはないですが、とても素敵です。
酒田を繁栄させた北前船の重りに使われた、立派な綿積石も飾られています。

玄関横にもお庭の出入り口が。

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この扉から見える景色が絵のようですね。

本間家旧本邸についてはLINEトラベルjp記事の『山形・酒田の歴史に本間家あり!本間家ゆかりの地を訪ねよう!』でご紹介しています。

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