ナポリ1日目、ベッドで横になることなく、ずーっと動きまわってるような気がするので、結構疲れてしまいました。
ただ、翌日はポンペイに行こうと思ってたので、ポンペイに行く前に考古学博物館へは行きたい!と思って、頑張って見てきました。
まぁ、よく大阪や東京でも〇〇展的なことをやってるので、作品の中には出張中のもあり、また、何故か入れないところも多く、機会があればもう一度行きたいトコです。

ランキングに参加しています。
サンタ・キアーラ教会から考古学博物館は徒歩10分くらい。
途中ナポリらしい細い道を通ったりしながら。

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ま、時間帯によっては日陰になっていてありがたい。

やってきました、考古学博物館。

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ナポリ駅からダイレクトに行く場合は地下鉄2号線のカヴール駅から徒歩数分の距離。

ココで初アルテカード。
今までは対象見どころではなく、割引があっただけだったので。
チケットブースでアルテカードを提示すると、バーコードを読み取り、チケットをもらえます。
通常6.5ユーロのところが無料です。

まずは1階から探検開始。
1階は主に彫刻品で、紀元前5世紀ごろからのギリシア彫刻のレプリカが多数。
オリジナルは殆ど残ってないのでレプリカでも貴重なもの。
レプリカと言っても2000年の時が経つとレプリカじゃないのかも…。

と言ってもあまり彫刻には興味がナイのでさらっと。
主に歩き方に載っているものを中心に(とゆーか、それだけ…)を見ました。

『Tirannicidi』という作品で、日本名暴君誅殺者。

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暴君と呼ばれていたヒッパルコスを殺害した若者像。
紀元前6世紀ごろに『解放のシンボル』として造られたそうですが…。
ちょっといろいろ調べてると、ヒッパルコスがある男性が好きになったけど、その男性はこの若者のどちらかと恋人同士で相手にされなかったので、ヒッパルコスが嫌がらせをして、ムカついた若者がヒッパルコスを殺したとか…。
ただの恋愛のもつれじゃ…。
てゆーか、男同士…?!

コレはアルテミーデ『Artemide Efesia』。

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コレを見た瞬間…エジプトのミイラ…?と思ったのはアタシだけではないハズ…。
一応コレでも女神なんです。
古代ギリシアの聖地エフソス聖堂の女神像とか。
ブロンズ部分は19世紀に再現されたらしー。
とゆーことは顔も手も足もなかったのね。
その場合顔は適当に想像して造るのかなー?

ローマのカラカラ浴場から発掘されたファルネーゼのヘラクレス『Eracole Farnese』。

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紀元前4世紀の彫刻家の最高傑作とも呼ばれた作品。
うん、お風呂場に合いそうだわ。

コレはファルネーゼの雄牛『Torro Farnese』。

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さっきから出てくるファルネーゼって何って思ったけど、イタリアの州でそーゆーのがあるみたいなのでそれのことか?って思ったけど、そんな時代に州はないので、多分貴族のファルネーゼ家が集めてたコレクション達なんでしょう。
で、コレは母の恨みを晴らすため、雄牛を使って拷問している場面…別名『ディルケーの拷問』。
ディルケーってのは人の名前で、この人がいじめをしてたので仕返し…。
コワイね、古代の人。

ファルネーゼコレクションはまだあります。
そのままのファルネーゼの皿『Tazza Farnese』。

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紀元前2世紀ごろの『プトレマイオス王朝の礼賛』を描いた皿。
エジプトから31年に持ち帰られたとか。
2000年経ってのこの輝きがスゴイ。

ナポリ?ポンペイ付近って確かカメオで有名で。
だからか、カメオらしき装飾品が結構展示されてました。

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ツアー等でポンペイに参加すると、もれなくカメオ工場の見学がついてくるらしー。

カプアのヴィーナス『Arodite di Capua』。

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カプアの円形闘技場より出土されたもので、オリジナルはブロンズ製だったとか。
理想の女性とはこーゆーもの。
みたいなカンジでしょうか。

槍兵『Doriforo』。

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これは逆に理想の男性像的な位置づけ…。

と、さっくり1階を見たら、アタシの目的地である中2階に。
この階段を上っていきます。

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てか、こんなにお宝いっぱいのナポリ考古学博物館なのに、ほんと人があまりいなくて。
この階段って上っていいんだよね?って不安になるくらい。
ある意味オススメです、ナポリ観光。

中2階はポンペイ、エルコラーノ等の古代遺跡で発見されたモザイク画や彫刻等が展示されてます。
一番興味があるのがモザイク画。

入ってすぐのところに、確かエルコラーノで発見されたもので壁画(だと思う…)モザイクや柱等が飾られてる。

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いや、ココでまずテンションアップ。
この柱すごくない?
2000年前のものだよ?
2000年前もスゴイんだけど技術が半端ナイ。
この頃多分日本はどんな生活してたんだろ…。

反対側にも。

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この絵もね、昔のだってのはわかるんだけど。
中世に描かれたと言われたら、あーそーなんだーって思うし。
それより1000年も前なのに。

モザイク画での一番の見どころと言えばこのアレクサンドロ大王の戦いだと。

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ところどころ剥げ落ちてるのですが、なんてったって2000年前ですからね。
コレはファウノの家とゆー牧神像が見つかった家から出てきたもので、床に描かれていたそう。
大きさも横が3mを超える大傑作。
ファウノの家はポンペイの一区間まるまるお家だったらしく、かなりの財力の持ち主だったらしー。

で、コレが有名な『踊る牧神像』。

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ポンペイ遺跡のファウノの家にポンって置かれてるのですが、コチラがオリジナルで遺跡はレプリカ。
踊っているかどうかは別として、感想は意外と小さいなぁと。
それもそのはずで、もともと応接間にある雨水を貯める溝みたいなところのオブジェらしく。
屋根の上が開いていて、雨が降ったら貯まる仕組みなので、まぁ家にある噴水的存在だったのかな。
屋根の上が開いている分、陽の光も射しこむので、この牧神像は家の顔的存在だったんだろうなぁ。

他にもモザイク画はたくさんあり、こーゆードクロも。

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コチラもとあるお家の床に描かれていたもの。
ポンペイ人にとって生と死は共存していたので、死はいつか訪れるものとして受け入れられていたそう。
夜の宴会とかでもこういった絵を見ながら、『死とは…』等の会話も弾んでいたとか。

プラトンのアカデミア。

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かなり人々の表情が豊か。
こーゆーモザイクから当時の人の衣装や、当時の景色がすごくわかる!

小さなものまで入れるとホントモザイクはたくさん。

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ポンペイのモザイクはそのまま生活に直結するものも多く、特に『食』に関するものも多く見つかっています。

こちらのながーいタイルはナイル川の生物を描いたもの。

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当時、噴水や庭の水路といった水に関するところにナイルの風景を描くのが流行っていたとか。
そうなるとエジプトも行きたいんだけど、なんせ情勢的にどうなんだろう…と。
基本小心者ですから…。

色鮮やかなタイルもたくさんありますが、色が使われていないのは結構シック。

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川の動物と船に乗る人ってカンジ。
四方のどこから見ても正面から見えるようになってるね。

ポンペイ遺跡のヴィーナスの家にあったフレスコ画。

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遺跡のヴィーナスの家は入れなかったから、コレが見れてよかった。

有名な『猛犬注意』のモザイク。

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コレ実物見るのめーっちゃ楽しみにしてた、のに出張中。
まだ写真を残してくれてるところがやさしさ?

コチラはどこで発掘されたのか失念しましたが、これも2000年前?ってゆーのが正直な感想。

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だって今ふつーに庭園とかにあっても全然いけるデザインだし。

中2階には秘密の小部屋と呼ばれるところもあり…。
まぁ、かなり大胆に性的行為の絵が。

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ポンペイは快楽の街とも呼ばれており、それはポンペイ遺跡の娼婦の館もそうですが、かなり大胆な壁画がふつーの家からも見つかっていることからこう呼ばれてます。
てゆーか、ふつーの家にこの絵を飾る感覚が理解できない…。

中2階も入れないところがあり、貨幣コレクションのゾーンがすべて見られませんでした。
なので2階へ。
2回はポンペイ絵画、生活用品、イシス神殿、埋葬品のコーナー、エルコラーノのパピルス荘、ナポリ湾の出土品、ネアポリスの展示があります。
が、コチラもポンペイの絵画、ナポリ湾の出土品、ネアポリスは立ち入り禁止で入れませんでした。

埋葬品コーナーから。
一際目を引いたのがコチラ。

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どこにでもありそうな調理器具ですが、丸いのがタコ焼き器にしか見えないのはアタシが関西人だから?
コレで何を作ってたのかがめっちゃ気になる。

銀食器の数々。

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大小様々の器やスプーン。
この時代の日本は手づかみじゃなかろうか…。

ガラス製品も技術がスゴイ。

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時が経っているので曇ってはいるものの、デザイン的には別に今でも使えそうなものばかり。
例えば、持ち手の部分も細かいし、フォルムも凝ったのもある。

その中でも特にスバラシイのはこの青いガラスの壺じゃないかと。

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カメオの技法を施した壺で、ローマ時代に流行してたそう。
てか、これ、今ふつーにお金持ちのお宅においてても全然イケル感じがする。
カメオって昔から作られてたんだーって改めて思った。

途中いきなりポンペイ遺跡のミニチュア出現。

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この時はこんな広いんだー程度だったけど、今改めてみるとめっちゃ細かい。
そう、そこにそれがあった的な。

地図もあり。

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地図やミニチュアで見るのは簡単だけど、実際翌日に歩いたら暑さもあり、ほんとバテバテでした。

コチラは確かイシス神殿のコーナー。

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何描いているか不明だけど、この発色の良さ。
ポンペイの赤と呼ばれてるだけあって、全然色褪せてない。
個人的にはこの黄色もポンペイの黄と呼ばれてもいいんじゃないかと。

コレはどこで取ったか不明だけど、スゴイ古代なカンジがする絵なのに、最近描きましたって言われてもわからない。

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どこかの神殿…イシス神殿とか?ちっくなところと水が優しい感じをだしてるなぁ。

途中、ポンペイのお屋敷のミニチュアが。

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うーん、豪華。
ポンペイの邸宅の造りは、狭い玄関を通って大広間へ。
大広間にはだいたい雨水を貯める溝?みたいなのがあり、上から太陽の光も入るので、明るい空間だったみたい。
大広間までは市民は誰でも入れたというのがスゴイところで、大広間の壁にはたくさんの壁画があり、まるでギャラリーみたいだったそう。
なので一番チカラを入れていた場所みたい。
大広間に続くカンジで応接間や居間があり、その周りにはたくさんの小部屋があったとか。
小部屋は持ち主の住居部分でもあり、こーゆーお屋敷には奴隷もいたので、奴隷の部屋もあり、さらに開いている部屋があれば賃貸で間貸しもしてたそう。
なんで、大きなお屋敷と言えど、主人、奴隷、使用人、賃貸の住人とかで100人を超える家もあったとか。
かなりのギュウギュウ状態じゃないかと…。

話は変わりますが…
ヨーロッパの博物館とかの建物ってやっぱりすごいなぁと。

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この考古学博物館の天井も時が経てば、立派な遺産になるかと。

場所は変わって、エルコラーノのパピルス荘ゾーン。
走者と呼ばれる走ってるのか何かを捕まえようとしてるのか…の微妙な動きのブロンズ像。

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2体あるはずでしたが、1体は出張中でした。
パピルス荘はプールや図書館まであった大邸宅。
ザクザクとブロンズ像が出てきてその数65体。
その他、大理石の像も28体でてきたとか。
コチラも紀元前3~4世紀ごろのギリシア彫刻のコピー。

休息するエルメス。

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パピルス荘の体育室から出t北旅人の守護神であり体育技能の神。
でも、休んじゃってるってゆー…。

若者の胸像。

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髪型がドレッド。
この時代、こーゆー髪型ってどうやってやったんだろーって素朴な疑問。

ダナオスの娘のうちの1体。

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ギリシア神話に登場するダナオスの娘。
5人おり、5人合わせてダンサー…らしい。

パピルス荘の見取り図。

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かなりひろーいお宅だったみたい。
ま、図書館にプールに体育室があるから当然か。

考古学博物館を満喫したらいい時間。
お昼にライスコロッケ1コしか食べてないから、お腹すいちゃった。
とゆーことで、初食事はもちろんピッツァ。

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ダ・ミケーレとゆー人気店に行ってみました。
1人なので、イスに座ってるおっちゃんに1人なんだけど…とゆって席に案内してもらいました。

もちろんピザにはビール。

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イタリアビールはちょっと薄いカンジかな。

そしてお待ちかねのマルゲリータ。

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マルゲリータとマリナーラの2種類のみのメニューなので、もちろんマルゲリータを。
めーっちゃデカい。

どのくらい大きいかとゆーと…。

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アタシのカラダよりデカいんじゃないかってゆー。
耳は残しちゃったけどお腹いっぱい。
ちなみに現地の人っぽい人もほとんど耳は食べてなかった。

これでビール2本飲んでお値段8.5ユーロの激安。
大満足な初食事でした。

長くなりましたが…翌日はポンペイ遺跡へ行きます。
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